パッチワークス活動記録 | 愛媛劇団

愛媛県松山市を中心に演劇活動する劇団です。2017年5月CTTセレクション松山参加。2017年5月27日/28日第3回本公演「η(エータ)」

C.T.T.セレクション in まつやま vol.6を見てきました。(感想と思ったこと)

すごい満足感があって、本当ただただ行ってよかった、見てよかったなぁと
思ったので感想を書く、書いてみる。

f:id:patch-works-mk:20160321053607j:image

全体通して3団体の方々が書かれた台本を「面白くする」という
1点でそこに書いている人の何かしらを介在することなく、純度の高い創作過程を
取られているんだなとアフタートークで感じました。
多分この満足感の要因の一つはこの共通した「客観性」なんだろうなと。
というわけでそれぞれの感想。

1.劇団サラブレッド「かわるがわる」
見せたいもの/伝えたいものをプレゼンテーションする力が鋭い印象を
受けました。「宗教」≒信じる対象と信じるという行為を観客に見せる絵として残す、
というラストに向けて必要な要素を的確に分解・構築されたある種の工学的機能美すら感じるような。
プレゼンテーションで言われる、「1スライド、1メッセージ」、意図を伝えるために
余計な言葉/要素を排した上で、何度も折に触れてかつ全く同じではなく微妙に差異を
つけて積み上げていく、ある意味今回のCTTセレクションを一つの公演として見たとき
トップバッター/プレゼンテーターとして大きな役割を果たしているんじゃないでしょうか。

2.愛媛大学医学部演劇部世界劇団「機織い姫ものがたり」
パンフレット/チラシ/アフタートーク、そのどれにも「会話を描く、見せる」ことを
課題に挙げられてて、会話ってなんだろうなと考えながら見てました。
全く知らない他人の会話を「面白い」「興味ある」かつどうなるんだろうと観客席側から
踏み込ませるための仕掛け、節々に置かれた言葉の重しが会話を演劇にしているのかなって
見て思いました。
さまざまな活動をされてきた、されている世界劇団、ファンと観客自身が言う光景が珍しくない
フラグシップ団体として期待される文脈、表現、そして新しいことに挑戦する劇団員に対しての
観客のリアクション。
劇団活動を継続されているからこそ起こることからさらに新しいものを作る姿勢は本当にすごい。
会話で「あ、なんかこういうの(場面、状況)わかるかも」って思えたことが共感できる会話劇でした。

3.Nomad「地図を讀む」
お金を破る、という行為がここまでざわつく、自分の中でこんな禁忌性を持つもの、背徳感を喚起させる
ものだったのかと驚かされ、気づかされました。
演劇を見て、自分の知らない自分を浮き彫りにされる体験、いつの間に巻き込まれてたんだっていう。
見終わった後、「会話って全身でするものなんだなぁ」と感じてます。
投げられた言葉、耳に入り、体の各所が反応し、思考し、反射し、意識し、返す、返される、
「台詞をいう」ために表情と口しか動かない不自然さでは生み出せない「会話」を演じる役者を見ました。
動き、は駆動する肉体を指すだけではなく、中でめぐり、ゆらぎ、ふるえる、わずかな反応を含む、
「発見」「驚き」にあふれた作品でした。

本当満足感がすごい。行ってよかったー。